Skill_S01 of Rusutsu

☆ルスツエリアのソアリング技術と、クロスカントリー技術

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リッジソアリング

リッジソアリング(斜面上昇風によるソアリング)

リッジソアリングは斜面をかけ上げる風を利用するわけですが、ルスツの橇負山は、南から見るときれいな台形になっていて、上昇する所がはっきりしているので比較的簡単にリッジソアリングが出来ます。
最初は正面の南風が吹く日に始めます。山から50メートル以上離れて橇負山斜面と平行になるように飛びます。必ず旋回は山から離れていく向きで旋回をします。効率の良い斜面上昇風を利用するには、山頂のパラボラアンテナから西のテイクオフのあいだでソアリングをします。
これよりも西や東に出てしまうと吹き抜ける強い風の中にはまって、まったく前進しなくなったりします。また、風が斜めのときは、風にあわせて南西の風ならばテイクオフより西側で、南東の風ならテイクオフより東側でその範囲をずらしてソワリングすることで、上昇気流帯をうまく利用することが出来ます。(風の流れをイメージして、上昇帯を確かめるようにソアリングして下さい)
リッジソアリングは、初めのうちは山頂より少し前で飛んでいて下さい。だんだん風が強くなった時に気が付かなくて、後ろに流されて戻れなくなってしまいます。

橇負山は、たくさんのパラグライダーが斜面の同じところをソワリングするので、周囲の警戒が必要です。

必ずトラフィックルールを守って飛んでください。(守れない人は飛んではいけません)

飛行中の衝突やニアミス(異常接近)をしないようにエアールール(トラフィックルール)を守って飛行して下さい。飛んでいる人の中には、「周りを見ていない人」や「ルールなどおかまいなし」の人も少し飛んでいますから、積極的に回避したり、アイコンタクトを取りながら、体重移動などのポーズを相手に示して伝えます。
飛行のルール上では、「ハンググライダーとパラグライダーは、パラグライダーが優先」するのですが、
操縦装置の全くないハンググライダーは、すぐには旋回できないのです。
急な危険を回避する能力はハンググライダーには有りませんので、ハンググライダーを優先させてあげないと衝突してしまいます。
また、ランディング近くでハンググライダーとニアミスしてしまうと、ほとんどの場合、ハングは、無理な回避旋回を強いられ、墜落してしまいます。とにかく事故防止の為にハンググライダーを優先させてあげて下さい。

ソアリングするときは、前後左右のほかに上下にも注意して下さい。上昇気流や下降気流に入ったグライダーが、驚くほど早く接近してきます。特に近くにいる上昇中のグライダーには要注意です。

旋回(Uターン)のタイミング

リッジソアリングをしていると、時々サーマルが混じって上がる所があります。こんな時は、上がるところを利用して旋回をすると効率よく上げることができます。旋回(Uターン)して、長く上昇する所にいるようにするのです。
もちろん上昇エネルギーの強いサーマルに遭遇したら、Uターンではなく斜面の近くなら8の字旋回、山から離れていたなら360度旋回しながら両方のブレークコードさらに引いて、沈下の少ない旋回をしながら上昇していきましょう。
外側のブレークコードも引く意味をもう少し説明します。
外側のブレークコードも引いて、最小沈下速度で飛行する意味の他に、一般的な操縦技術にある旋回の理論として、エルロンをきって機体を傾けた後にエレベーターを引く事で、速度が一定な沈下の少ない旋回をしています。(私たちが旅客機の中で、大きく傾いているのに、真っ直ぐGがかかっているのは理論的な旋回をしているのです)すなわち、旋回半径を小さくする操作は内側のブレークコードを大きく引きますが、イメージとしてはその半分くらいは外側のブレークコードも引く事が正しいのです。(キャノピーがすり鉢の中で旋回するような、沈下の少ない理論旋回が成り立ちます。)
せっかく上昇気流に入っているのに、沈下の大きい旋回をしないように、日頃からイメージをして練習しましょう。

ソアリング中の乱気流(ローター)

リッジソアリング中に、斜面上昇風の他に暖かい空気が熱上昇風となってキャノピーを上昇させます。強力な上昇風は、乱気流でもありますから、キャノピーが潰れないようなコントロールが必要です。他には、斜面上昇風を利用するために斜面に接近しすぎると、ウインドグラジェントで上昇風が弱くなり、気流の乱れもあって林に降りてしまう事があります。
とくに南斜面の西側は、7合目あたりが少し低くなっているので、斜面ぎりぎりで入っていくと、ローターによる山チン(林に着陸)しますから気を付けて下さい。

常に周りを観察しましょう。飛んでいる人は、みんな自分のウインドダミーです

ソアリングしながら斜面を見ていると、草木が揺れている所を見つけることができます。草木が揺れているということは、強い斜面上昇風がそこに有るという事です。
みんなでソアリングをしている時、上がっている人と下がっている人がいることに気が付いて下さい。
今はどの辺りに上昇気流があって、どの辺が下降風なのかを観察し、上がっているところだけを利用するのです。
最近は、機体の性能とパイロットの皆さんの技術レベルが向上してきましたので、自分で上昇気流を探している間にも、上昇しているパイロットが現れます。誰かがサーマルで回し始めたら、いちもくさんにアクセルを踏んで、できれば沈下の少ない風上からそのサーマルに入っていきましょう。回転方向は、必ず先に回しているパイロットの向きにあわせて回して下さい。(鉄則です)
自分の下にグライダーが入ってきたら気を付けて下さい。センタリングのうまいパイロットは、あっという間に上昇してきます。下から上がってくるグライダーが優先しますから、早めに外側に一度出て、進路を譲って下さい。(鉄則です)

ルスツパラグライダースクール校長 
青木章市
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